「気持ちが伝わるメッセージ」
調査会社と参加者の距離が遠いならば、それを挟んだ「作り手」と「買い手」の距離はもっと遠いはず。いいものプロジェクトでは、モニタリングしてもらう時には、商品に作り手からの商品説明やメッセージをつけています。それだけでもパッケージでは伝わりきらない思いが届き、作り手が身近に感じるそうです。
アンケートに感情が入るのには、実はもう1つの理由が。それはアンケートが「手書き」だということです。もともと「気持ちが伝わるように」と手書きにしたそうですが、手書きにすることで更なる効果がありました。
「例えばイラストを書いてくれたり、参考になりそうなパッケージを一緒に送ってくれたり、これはパソコンからメールで送信するアンケートには無い“愛情”よね。“辛い”も“から〜〜〜〜〜〜い!”って書いてあって、どれだけ辛かったか分かった(笑)」
驚くことに、この意欲的で愛情のあるモニターは有料で、年間6,000円の会費を払っています。(*)昨年の11月から有料にしたそうですが、最初は無料からの切り替えをとても悩んだそう。けれども悩んだ末の決断のおかげで、お金を払ってまで「いいもの」選びに参加したいという真剣かつ意欲的な人たちが集まり、さらに具体的な声が聞けるようになったそうです。取材で訪れた日はちょうど「いいものプロジェクト」の20号が出たばかりで、何度もオフィスや携帯に電話がありました。「読みました!すばらしい!」とわざわざ連絡をくださるなんて、本当にモニターの方たちが愛情をもってプロジェクトに参加しているのだなぁと、とても印象的でした。
*モニターには「Aモニター(有料)」と「Bモニター(無料)」があります。
詳細と登録はこちらから。 http://www.iimono-pro.com/monitor/index.html
「言葉の誤解を解く」
そもそも「自然」って何?
ジュースは「濃縮還元」より「ストレート果汁」の方がいいの?
全ては「手作り」じゃなくちゃ「安全」じゃないの?
白田さんやモニターの方たちが活動を5年間続けて気付いたのは、「わからないことがあまりにも多い」ということだったそうです。このような疑問を作り手・売り手・買い手のみんなで考えるのが「みんなで考えるページ」です。専門家の説明があったり、アンケートからの回答があったり、メーカーからの答えがあったりと色々な角度から意見を聞くことができます。
興味深かったのは「売り手と買い手の往復書簡」というコーナー。素朴な疑問をお店の人が答えてくれるものでしたが、中には答えにくいであろう質問にもちゃんと答えてくれている、このような「本音」や「誠意」が、さらに売り手と買い手の距離を縮め「よいもの」を作っているのでしょう。
<取材後記>
最初に「いいもの」シールのお話を伺った時、LOHASと似ている部分を感じました。LOHASもその商品がオーガニックやフェアトレードでなければいけないという厳密な基準よりも、それぞれの生活スタイルに合い、これからも支持していきたいものを購入する、そういうところがLOHASと通じるのではないでしょうか。取材をして、「いいもの」プロジェクトのモニターの方々の意識の高さ、積極性には感銘を受けました。そしてなんと言っても白田さんの人柄に惹かれました。右の写真のように、取材中も本当に笑いが耐えなかったんです。このプロジェクトを良いお見本として、私もLOHASな生産者とメーカーと生活者の距離をもっと近づけ、みんなでより良いLOHASを築いていきたいと思います。
|